ソーダロンのブログ

読んでも何のタメにもならないけど、良い暇つぶしになるような記事を書きます

さよならポエジーの良さを知ってくれ

今週のお題「赤いもの」

赤いものと聞いて連想されるもの。りんご、紅葉、グラードン、テオテスカトル、赤井秀一、その他にも色々ありますよね。

世の中に溢れる様々な「赤いもの」その中で僕が真っ先に思い浮かんだもの、それは

さよならポエジー「前線に告ぐ」である。
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見てくださいこのシャアザクもびっくりな赤いジャケット。

さよならポエジーとは、神戸発のスリーピースロックバンド。日々の苦悩や日常の風景を文学的な歌詞で表現し、激しく、且つどこか落ち着いたストレートなロックサウンドにのせて歌うめっっっっちゃくちゃかっけーバンドだ。

そのバンドの1stアルバム、それがこの「前線に告ぐ」である。

全10曲からなるこのアルバム。正直全ての曲がめちゃくちゃに良いのだが、その中でも、僕が特に好きな曲を紹介したいと思う。

さよならポエジー - 二束三文(Official Video) - YouTube

百聞は一聴に如かず。

僕があーだこーだこの曲の良さを語るよりまずは聴いてみてほしい。その後僕がこの曲についてあーだこーだ言ってると思うのでその文を読んでやってくれよな。

「二束三文」

でもそれなりの才能で 俺は俺を救ってやろう
苦悩の割に実りのない この感性を愛している


初めてこの曲を聴いた時、冒頭のこの歌詞に衝撃を受けた。

この曲は諦めを歌っている。自分の才能を100%マックスに信じているわけじゃない。部を弁えているというか、現実が見えているというか。

よくある「自分を信じて突き進め!!」的な曲の対極とまではいかないが、2本ぐらい路地を挟んだ位置にいるような。そんな曲。

しかも、作詞を担当したボーカルのオサキアユ氏がこの曲をかいたのが22〜23歳だというのにまた驚いた。

その若さにして既に諦めを歌っている。そんなバンドに出会ったのは初めてだった。

自らの才能への諦めを力強く歌う。一見矛盾しているように思えるが、これは自分に無理やり言い聞かせているようにも感じる。自分に才能がないことを認めることは誰だって怖い。
そんな恐怖を振り払うかのように声を張り上げる姿をライブで見た時、僕は泣きました。

バチクソにかっこよくストレートなギターロックサウンドに少しとっつきにくいかもしれないが、そこに深い意味が込められた文学的な歌詞。さよならポエジーにしか出せない魅力がある。そう思わされるようなバンドです。

前線に告ぐに収録されている以外の曲もめちゃくちゃに良いのでAmazonのリンクめっちゃはっときます。サブスクにはないので

では

1st アルバム「前線に告ぐ」

2nd アルバム「遅くなる帰還」

3rdアルバム「THREE」

THREE

THREE

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